スタジオジブリ公式HPより引用
コレ!
千尋ちゃんがあの世界から唯一持って帰れたこの「髪留め」
初めて見た時からめっちゃ疑問だったのですが、、、
まず、なんで紫?
なんの色なん。千尋ちゃんのイメージではなくない?
ほんで、素材なに?
「宝石で出来てるのかな…キラキラでキレイ!」って思ってたら次のシーンでめっちゃゴムみたいに伸びて「ファッ!?」ってなるじゃん。
え?なに?
ま、魔法の髪留めだから?魔法なら伸びるか?
もう疑問が止まらないよ?そして、なんでこの形?
みんなで紡いだ糸で作ったって言われたら「君の名は」みたいな組紐を想像するやん。
なんで輪っかなん??
ほんでこの形状ならブレスレットでよくない?謎に伸びる必要もないじゃない。なんで髪留めなのよ?
ってめっちゃ不思議に思って検索しまくったけどこの疑問は解消されず…
もうこうなったら自分で推理するしかない…って思って推理した結果「え?千と千尋の神隠しってめちゃめちゃハッピーエンドじゃない?」という自分なりの真実にたどり着いたので聞いてください。
髪留めの謎
この髪留めの謎を以下の項目に分けて推理していきます。
- なんでこの色なのか?(宝石っぽい質感の理由)
- なんで輪っかなのか?(紐じゃダメな理由)
- なんで髪留めなのか?(ブレスレットじゃダメな理由)
なんでこの色なのか?
千と千尋の神隠しはアニメーション作品なので、この髪留めが偶然この色なわけないんですよね。
駿さんが「ここは紫で!」とか指定しないと紫にはならないわけです。
キラキラしてるのも駿さんが「ここはキラキラさせて!」と言わなければキラキラしないわけで。
キラキラの紫の髪留めの素材は一体なんなのか。
これは子供の頃に見た印象のまんまなのですが、おそらく宝石ではないかと。
というのも送り主の銭婆って指にいっぱい宝石をつけてるのでおそらく宝石好きだと思うんですよね。
紫の宝石といえばアメジスト。
アメジストの意味を検索すると「真実の愛」
釜爺も言ってたもんね。「わからんか?愛だ。愛。」って。
たぶんこれは合ってる気がする。
なんで輪っかなのか?
みんなで紡いだ糸で作ったならば紐状であるほうが自然な気がする。
この形でなくてはダメな理由を推察してみたところ、これがヒントなのでは?と思うシーンがあった。
それは「えんがちょ!」のシーン。
千尋ちゃんが指で輪っかを作って、それを釜爺が手刀で切ります。
この手遊び?って「円=縁」を表していて、悪いものとの縁をチョン!っと切るという意味だそうです。
つまり、髪留めの形状は「円=縁」を表しているのではないかと…
確証は持てないのでいったん次の謎を解きます。
なんで髪留めなのか?
円である必要があるのであれば、ブレスレットでもネックレスでも「円=縁」を表現できます。
ところがこの髪留めの送り主である銭婆は「髪留めに使いな」と用途を限定してきます。
ということは「髪留め」である必要があるはず。
また「円=縁」のように言葉遊びか…?
ここで美容師の私がひらめく。「髪は神に通ずるって言葉あった!」
つまり「髪=神」を指していると考えれば銭婆は「神留めに使いな」と言っています。
「…!!!」
ここでピンときたのですが、ハクって川の神様ですよね?
しかもあなた現実の世界にはもう川が無くなっちゃって帰るところがないんですよね?
さらに言えばこの後、湯婆婆との約束を守らなくちゃいけないなら八つ裂きになっちゃいますよね…?
神=ハクを留めるのに使いなってコト!?
ワ…ワワッ…!!このシーン見直そっ!
銭婆のセリフの意味
銭婆は「お守り。」と言って渡してくれます。
→お守りというのは神様の分け御霊を入れるもの。
銭婆「髪留めにお使い。」
→神様を留めるのに使ってね。
銭婆「白竜。あなたのしたことはもう咎めません。そのかわり、その子をしっかり守るんだよ。」
→このシーン、ハクは龍の姿なので喋ってないんですけど、ずっと頭を垂れてます。
この世界は契約が強い力を持つ上に、ハクが銭婆にしたことを考えれば、この約束は絶対守らなくてはならない。
銭婆の言葉の意味は「髪留めの中に入って千尋を守れ」ということを暗示しているのではないでしょうか。
アメジストが織り込まれた糸で円状の髪留めを贈った意味は
「真実の愛で人と神様の縁が結ばれますように」みたいなかんじ?
スタジオジブリ公式HPより引用
結ばれてるやん…。
しかもここのシーンでも二人は手と手をつないで円=縁を結んでいる表現が!!
ヤ——–ッ!!(興奮)
2人の永遠の別れ?
2人は最後に再会を誓って別れます。
スタジオジブリ公式HPより引用
この後の手が離れるシーンでは「2人の永遠の別れを表しています」という文章をどこかで見ました。
スタジオジブリ公式HPより引用
最後の髪留めが光るシーンは「ハクは八つ裂きにされたため、ハクの涙を表しています」という文章にもどこかで出会いました。
でも、こんな髪留めの意味をごちゃごちゃ考える前から子供の私は「ハクが守ってくれたんだ…!」と感じていました。
千尋ちゃんの心に「振り向いてはいけないよ」と優しく語りかけているんだと。
ハクはたしかに八つ裂きにされたのかもしれません。だけどその分かれた魂は千尋の髪留めに宿って銭婆との約束通り千尋を守っていく。
そして、あの世界で八つ裂きにされて消えてしまうはずだったハクを千尋が髪留めに隠して守る。
という意味で「千と千尋の神隠し」なのかも。
物語自体も円を描く構成
ラストシーンは冒頭のシーンに繋がります。
つまりこの物語自体も円を描く構成になっています。
トンネル→湯屋→沼の底→湯屋→トンネルというかんじ。
両親がごはんを食べて豚になるシーンは輪廻転生の餓鬼道と畜生道を表しています。
そしてエンディングで流れる「いつも何度でも」も冒頭とラストが繋がるメロディの構成。
歌詞も「人生→死→生まれ変わり」と循環する内容になっています。(時間あったら歌詞の考察も載せたかったけど割愛)
映画の最後は「いつも何度でも」の歌詞の最後の一文で締めくくられます。
「呼んでいる胸のどこか奥で」からはじまり「輝くものはいつもここに 私の中に見つけられたから」と締めくくります。
髪留めに宿って千尋の心に語りかけているハクとの繋がりを自分の中に見つけられた千尋。
何度生まれ変わってもいつも一緒だよっていうハッピーエンド。
最高!
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