読書遍歴(中学生編漫画ver.)

前回の記事 私の読書遍歴(中学生編小説ver②) を書いてからだいぶ時が経ってしまいました。

飛影が大好きな闇落ち中学生だった私が《光のサイコパス》に浄化されていく―――。

読書遍歴 中学生編漫画ver. です。

それぞれの漫画で記事書きたい程のパッションがありますがここではさわりだけ紹介します！

フルーツバスケット

「この漫画を読んでいなければ今の私の優しさは半分以下だったに違いない」

とよく私が豪語する漫画。

概要

干支ってありますよね。

ねーうしとらうーたつみーうまひつじさるとりいぬいーの。

あの12種類の動物さんに変身しちゃう人たちが心優しい女の子に出会う少女漫画です。

ほんわ～かしてやさしそ～な話ですよね！

うんうん。

ぜんぜん違います。

この漫画に中二病的に二つ名を与えるとしたら

《毒親図鑑》です。

毒親図鑑

動物に変身しちゃう「物の怪憑き」と呼ばれる12人。

この人たちはみーんな由緒正しき一族の方たちなんです。

そして由緒正しい一族ってのは大体恐ろしい因習があるもので…

この一族自体が闇が深く、物の怪憑きはこの一族の闇に縛られています。

縛りつけている大人と縛りつけられる子供。

ここが親子関係なことが多く、様々な毒親が描かれます。

精神的虐待、身体的虐待、ネグレクト。

まだ「毒親」という言葉が広まってなかった時代の漫画です。

フルバでは「親との関係で苦しんでいる子」がたくさん描かれます。

いつまでも自分を無力な子供だと思い込んでしまい、苦しい環境から抜け出したいのに抜け出せない。

そんな物の怪憑きたちは主人公と出会い、感化されていきます。

お母さんみたいな主人公

この漫画の主人公である本田透(とおる)はめちゃくちゃ優しい女の子です。

突然ですが「理想のお母さん」を想像してみてください。

はい。それが本田透です。

ってかんじのコ。もはや国民の母。

優しいだけでなく高校生でありながら男3人が暮らす家の家事を完璧にこなします。

JKなのにお母さん力がカンストしてます。

そんな透ですが、幼い頃に父を、1年前に母を亡くしています。

亡くなったお母さんのことが大好きで、作中でよく「お母さんが言ってました…！」とお母さんの名言を紹介してくれます。

人は良心（やさしさ）を持って生まれてこない

透のお母さんこと今日子さんの名言です。

人間は良心(やさしさ)を持って生まれてこない。

生まれながらに持っているのは「生きる本能」だけ。

食欲とか物欲とかそういう欲。

欲はみんなが持って生まれてくるから、みんな理解しやすい。

でも良心はそれぞれの手作りみたいなもので人によって形も違う

だから理解しにくい。

誤解されたり、偽善だと疑われてしまう。

のだそうです。

だから自分の子である透にこう言います。

「疑うなんて誰にでもできる簡単なことだし、透は信じてあげられる子になりな」と。

色んなかたちの良心、やさしさをみんな育てているんだと。

今日子さんの願い通り、透は相手の良心を信じられる子に育ちます。

物の怪憑きの子たちは自分が無力だ、臆病だって思っています。

そんな自分だからしがらみから抜け出せないんだと思ってしまっているのですが、透はそれはみんながやさしいからなんだと言ってくれます。

みんなの良心の部分を信じてくれるんですね。

透が信じてくれることで自分自身を信じられるようになった物の怪憑きたちは、自分を縛っていたものから解放されていきます。

欲望だけで人間を知った気になるのはもったいない

中二病を発症した私はまさしく、人間の理解しやすい欲の部分だけを見て

「人間なんて汚い！！邪王炎殺黒龍波で殲滅したい！」と思っていたわけです。

でも見えにくい部分にやさしさがあるかもしれないことを知ると、そこをよく見ようとするようになりました。

見つけると嬉しい。隠れミッキーのようなやさしさ。

しかもそれは湧いてでてきたようなものじゃなくて、その人ががんばって育ててきたものなんだと思うともっと嬉しくなりました。

理解しやすい部分だけを見ていたらメッチャメッチャきびしい人たちがふいに見せたやさしさに気づけなかったと思う。

おかげでメッチャメッチャ苦しい壁だってふいになぜかぶち壊す勇気とPOWER湧いてきたもん。

ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます！

ふしぎ遊戯

ふしぎ遊戯を読むと毎回、

「生まれ変わっても結婚しようね…！」

などと旦那さんに重めの愛の言葉を叫んでしまう。

私に愛を教えてくれた漫画。

中華風異世界ファンタジー

ふし遊のせいでこういう世界観大好きになっちゃいました。

「中華風ファンタジー漫画のこと、ずっと我爱你だからね」というタイトルで記事一本かけそう。

少女漫画ってわりと中華風の世界観おおいですよね。

しかも大体の王様がヒロインに惚れるよね。

それなら日本人ヒロインも天皇陛下と恋すれば良いのに。

ちなみにこの驚きの設定の漫画はすでに実在する。

スーパーバカップル

ヒロインの美朱(みあか)ちゃんとヒーローの鬼宿(たまほめ)くんは少女漫画界でも類を見ない程バカップル。

「美朱ーーーー！！」

「鬼宿ーーーー！！」

と名前を呼び合うシーンの多さ半端ない。

「愛してる。もう二度と離れない…！！」

のシーンもめちゃくちゃ多い。

そう。この2人はすぐ『二度と離れない詐欺』をするのである。

しょっちゅう「もう二度と離れない…！！」と抱き合っている。

読者が「お前らええかげんにせえ！」って思うくらい。

なんでそんなに離れ離れになってしまうのか。2人の間には何の障害があるというのか。

本の中の人間と現実の人間の恋

美朱ちゃんは現実の世界に生きる女子高生なのですが、ある日ふしぎな本の中に吸い込まれてしまいます。

その本の中で出会うのが鬼宿くんなのです。

そう。鬼宿くんは本の中の登場人物ということですね。

ねー。

難しい恋ですよ。これは。

だって相手二次元やもん。

私が愛読書のヒロアカの世界に入って大好きな轟くんと恋をするみたいなものですよね。(ちがう)

初めて漫画で泣いたよ

2人のバカップルっぷりはときどき本気でイライラします。

お前ら「二度と離れない」って二度と言うんじゃねぇぞ？(中指を立てる)

くらい思うんですけど…

え？話重すぎん？これホントに少女漫画？

って困惑するくらいの障害を何度も何度も乗り越える2人を見ていたら

「ここまできたらくっつかんかい！」

とめちゃくちゃ応援してしまいます。

ホント話の展開が辛いんですよ。

私が漫画読んで泣いたのはふしぎ遊戯が初めてです。

ちょっとウザいと思っていたバカップルに感動させられてしまいました。

最終的には２人の愛で世界を救いますからね。

そんなん…

そんなん、２人の愛を育ててくれたすべてに我爱你じゃん。

ドラゴンボール

明らかに自分のキャパを超える努力が求められる時、わたしは必ずこう言う。

「はぁ～～～～～あ(クソデカため息)」

「オラわくわくすっぞ！」

オッス！オラ帰宅部部長

中学校時代、部活をしていなかった私。

17時半には家に着く。

そこから何をするか？

そう、ドラゴンボールをアニメで見ます。

平日は毎日2話見てました。土日はお休み。

読書遍歴のくせにアニメの話かいってってかんじですが、もちろん漫画も読みましたよ！

なにより私の中学生時代はドラゴンボールと切り離せない。

修行の日々…

帰宅部の修行はハードである。

来る日も来る日もあくる日も練習。

何を？

かめはめ波をですよ。

まあ、舞空術や魔貫光殺砲なんかも練習しましたね。

霊丸も二重の極みも。

チャクラをコントロールしようとしたこともあります。

水見式？もちろんやりました。

なんか物語の中でしっかりやり方を説明してくれるので、できるような気がしちゃうんですよね。

これのどこが修行やねんって思うかもですが、わたしの修行は亀仙流なので。

よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む これが亀仙流の修行じゃ

by 亀仙人のじっちゃん

学びはあるのか？

フルバでやさしさを。

ふしぎ遊戯で愛を学んだ私。

ではドラゴンボールから何を学んだのか？

頭空っぽの方が夢詰め込めるんだなってことです。

ちょっと嘘です。

少年漫画は全般そうかもしれませんが、強くあろうとする姿勢みたいなものはドラゴンボールから学びました。

どんな困難が訪れても戦闘狂のサイヤ人マインドになるとワクワクできるので

CHA RA HEAD CHA RAです。

漫画は人格形成に影響を及ぼす

こうして中学生時代の私は

少女漫画脳のジャンプ主人公みたいな人格になりました。

うん。

今も大して変わっていないと思います。

大人になっても少女漫画と少年ジャンプ読みまくってますもん。

漫画に影響受けまくりの女ですが、目指している人格は

やさしくて強くて愛がある

人なので無害だと思います。これからも仲良くしてください。